#36 精巣萎縮 (基本病変3 その6)
#36 Testis, atrophy
Sertoli細胞のみになっている精細管の基底膜の肥厚(⇒萎縮腺管の一般的特徴)をみる。
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解説
抗がん剤治療を受けると、精母細胞など精子をつくる細胞が精細管から消失し、精細管は支持細胞であるセルトリ細胞のみになる。また、クラインフェルター症候群でも同様の組織になり、睾丸がとても小さい。この場合は初めから小さいので萎縮というより低形成というべきかもしれません。
萎縮腺管の一般的特徴として、この写真でも精細管の基底膜の肥厚が起こっています。糸球体がつぶれてしまったネフロンでも尿細管の基底膜が肥厚します。