#69 急性脾炎 (造血器系1 その5)

#69 Spleen, acute splenitis

まず、赤血球がほぼ等間隔の島状に集まっている部分を探す。(出血しているところや好中球の浸潤しているところは分かりにくいので避ける。)その島がsinusoidであり、島と島との間が脾索splenic pulpである。脾索はどこでも(生理的に)出血しているが、sinusoidよりも赤血球は少ない。脾索に出血した血球が血管内に戻る時に選別を受ける。脾索の中で細胞質の豊かなマクロファージが、動きのぎこちなくなった血球をねらっている。敗血症では脾臓にも感染に伴う好中球浸潤が見られる。単に増加しているだけでなく集団(微小膿瘍microabscess)を作っていることに注目してほしい。

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#170 巨赤芽球性貧血 (造血器系1 その2)

#170 Bone marrow, megaloblastic anemia (post-gastrectomy)

典型的なものよりも細胞密度が低いが、異様に大きい(角質は、つるっとして明るく、核小体も目立つ)円形核と両染性(赤紫色の)細胞質を持つ細胞が、しばしば数個ずつ集ってみられる。これがmegaloblasts。赤芽球だけでなく、骨髄系の細胞の核も大きい。無効造血を反映して、3系統の造血細胞のapoptosis(濃染した小型核の中心部が明るく抜けているものはapoptosis)が目立つ。

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#241 正常骨髄 (造血器系1 その1)

#241 Bone marrow, normocellular

まず、赤血球をためて拡張している洞を確認する。次に、洞と洞との間の造血スペースに分布して、造血スペースの「柱」になっている外膜(細網)細胞を確認する(ピンクの細胞質の豊かな、細長い核をもった細胞)。そして、造血スペースに分布する赤芽球系、骨髄球系、巨核球系の細胞と、その分化段階を確認する。

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