#273 急性肝炎 (基本病変1 その1)

#273 Liver, acute hepatitis

小葉内に散在するspotty necrosis(巣状壊死)という液化壊死をみる。リンパ球に攻撃されて小葉内の肝細胞が融解消失し、10個前後の小リンパ球の集団として認識される。もっと多くのリンパ球を含む門脈域と間違えないように。(再生反応を反映してグリソン鞘周囲の肝細胞が小型化している一方、小葉中心部では肝細胞が脂肪をためて変性・腫大している。この変性と再生のパタンが保たれていれば治癒できる、つまり急性。)


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解説写真とコメント

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画像のほぼ真ん中に巣状壊死がみられます。数個の肝細胞がリンパ球(たぶんkiller T細胞)とマクロファージ(リンパ球集団の左上に4個ほど見られます。細胞質がやや黄色っぽい顆粒状で核がリンパ球と同じくらい小さい。)によって置き換えられています。リンパ球が細胞を殺した実行犯、マクロファージは自己のライソゾーム酵素で融解した細胞の残骸を処理しに来ています。(すぎはら)


関連リンク

病理コア画像 10-(1) 急性ウイルス性肝炎