#69 急性脾炎 (造血器系1 その5)

#69 Spleen, acute splenitis

まず、赤血球がほぼ等間隔の島状に集まっている部分を探す。(出血しているところや好中球の浸潤しているところは分かりにくいので避ける。)その島がsinusoidであり、島と島との間が脾索splenic pulpである。脾索はどこでも(生理的に)出血しているが、sinusoidよりも赤血球は少ない。脾索に出血した血球が血管内に戻る時に選別を受ける。脾索の中で細胞質の豊かなマクロファージが、動きのぎこちなくなった血球をねらっている。敗血症では脾臓にも感染に伴う好中球浸潤が見られる。単に増加しているだけでなく集団(微小膿瘍microabscess)を作っていることに注目してほしい。


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解説写真とコメント

69-1
69-2

弱拡大の写真で、リンパ球が血管(中心動脈という)の周囲に集まっているところが白脾髄、その周囲が赤脾髄です。写真の上の方に赤脾髄の類洞が拡大している部分があります。類洞の周囲が脾索です。そこを拡大したのが強拡大の写真。そこには、多数の好中球の集団(微小膿瘍)が白脾髄との境界部分に見られます。この微小膿瘍が敗血症の所見です。(すぎはら)